はじめに
私は、ずっと黙っていた。
自己破産したことも、FXで暴走したことも、家族のお金を失ったことも。
母と兄には、借金をしていた関係で打ち明けたけど、
父には言えなかった。
そして、友達には誰ひとりとして話していない。
気丈にふるまっていた。
普通を装って、会社では何もない顔をして、SNSでも明るい投稿を続けた。
でも、内心は、ずっとボロボロだった。
黙っていたのは、自分を守りたかったから
本当は、誰かに話したかった。
「もう無理かもしれない」って、言いたかった。
でも、それを口にしたら、
“迷惑をかける”
“責められる”
“嫌われる”
そんな気がして、どうしても言えなかった。
私の中では、「話す=人を巻き込む」だった。
だから黙るしかなかった。
本当に、誰にも話さず抱え込んでいた。
寝れない夜も何回もあった。
本当に限界だった
督促の電話が朝から晩まで鳴っていた。
番号は変えていなかったから、逃げ場がなかった。
取らなければ、家に人が来た。
インターホンが鳴っても、怖くて出られなかった。
目立つ色の封筒がポストに届くたびに、心臓が跳ねた。
「誰かに見られてないか」
「もう終わりかもしれない」
そんなことばかり考えてた。
訴訟を起こされて、初めて「債務整理しよう」と思った。
それまでは、何とかなるって信じてた。
信じてないと、心が壊れそうだったから。
自己破産の手続きが終わって、ようやく言えるようになった
破産の手続きがすべて終わったとき、
初めて、自分のことを“他人に話せる過去”として捉えられるようになった。
それでも、話せるのは限られた人だけだった。
母と兄には伝えたけど、父には言えていない。
友達にも、誰にも。
「そんなことがあったなんて思わなかった」
って言われるのが怖かった。
“ずっと普通でいる自分”を、壊したくなかった。
それでも、Xとnoteがあったから
借金の渦中にいたとき、私は何も書けなかった。
Xもnoteも始めていなかったし、書こうとも思えなかった。
毎日を生き延びるだけで精一杯だった。
でも、手続きが終わってから、ようやく言葉にできるようになった。
誰にも言えない気持ちを、私は文章にしてきた。
Xのポスト、noteの文章、そしてこのブログ。
本当のことを、本当の名前では書けなかったけど、
言葉にできただけで、少しだけ心が軽くなった。
不思議だけど、「本当の自分を見せられない場所」だったからこそ、
「本音を書ける場所」になった。
匿名でしか言えなかったけど、それでも言えたことは、確かだった。
おわりに
話せなかったこと、黙っていたことは、今もたくさんある。
でも少しずつ、言えるようになってきた。
全部をさらけ出す必要なんてない。
でも、ひとつでも自分の気持ちを外に出せたら、
それだけで、息がしやすくなることがある。
このブログも、私にとってはそのひとつ。
誰かに届いても届かなくても、
「話せなかったことを言葉にできた」という事実が、私にとって大事だった。