はじめに
自己破産したとき、頭が真っ白だった。
何もかも終わったような気がした。情けなさや恥ずかしさ以上に、「これで人生が終わった」と感じていた。700万円以上の借金。その原因は、FXの失敗、詐欺的な情報商材への投資、奨学金の返済、自転車操業のような借金の重ね方だった。どれも自分の意思で選んできた結果なのに、現実はどこか他人事みたいだった。
自己破産に至るまでの背景と感情
(詳しい経緯は、こちらの記事でも書いています。)
そこから何日間かは、ただ無気力で過ごした。仕事はしていたけど、記憶があまりない。食べてるのか寝てるのかもよくわからなかった。ただ、「もう何も取り戻せない」と思っていた。
会社はリモートワークがほとんどだったから、落ち込んでいる様子を見られることはなかった。それは本当に救いだったと思う。でも、心の中はずっと嵐だった。
支払いができなくて、電話が鳴るたびに動悸がした。郵便受けを開けるのも怖くて、未開封の封筒がどんどん積み重なっていった。夜はなかなか眠れなかった。「どうしよう」「もう終わりかもしれない」って、毎晩考え続けていた。
郵便物を放置しすぎて、ついには裁判所からの通知が会社に届くようになってしまった。会社にたくさん電話がかかってきて、同僚に迷惑もかけてしまった。誰にも相談できなかったし、何をどうすればいいのか分からなくて、ただ毎日、時間が過ぎていくのを待っていた。
「もう一度やり直したい」と思えたきっかけ
でも時間が経つにつれて、少しずつ変化が出てきた。 きっかけは、「本当に終わりなのか?」と自分に問いかけた瞬間だった。
人生って、本当に一度の失敗で全部ダメになるの? 700万円失ったら、もう希望すら持っちゃいけないの?
それでも、どこかで「もう一度やり直したい」という気持ちが残っていた。 正直、何ができるかなんて分からなかった。 でも、「何もできない」とは思いたくなかった。
少しずつ始めたこと
それから私は、副業を始めた。 もともとエンジニアとして働いていたから、知り合いの紹介でホームページ制作やシステム開発の仕事を受けるようになった。 自分で営業する勇気はなかったけど、頼まれたものをひとつずつこなしていくうちに、「お金を稼ぐ」という感覚が少しずつ戻ってきた。
生活がすぐ楽になったわけじゃない。 借金がすぐに返せたわけでもない。 それでも、自分で働いて、自分でお金を得る。その経験が、前に進む力になった。
まだ続いている挑戦と葛藤
FXも、実はまだやっている。 やめるつもりだった。でも、どうしても諦めきれなかった。 負け続けたし、今もたまに暴走して負けることがある。 それでも、少しずつ勝てる日が出てきた。ルールを守れば、分析すれば、利益を出せるときがある。
「また失うかもしれない」って思う日もある。 それでも、何もしないで終わるよりは、何かに挑戦して傷ついた方がいいと思ってる。
私にとっての「再起」
再起って、ドラマみたいに劇的に訪れるわけじゃない。 毎日地味で、不安定で、全然うまくいかないことの方が多い。 でも、確実に少しずつ、自分の中で何かが変わってきてる。
完璧じゃないし、成功者でもない。 でも、私は今、確かに「生き直してる」最中にいる。
まだ全部は返せてないけど。 もうダメだと思ったあの日より、ずっとマシな場所にいる。